こんにちは。ひげです。前回の記事で、「小中学生のころに4年間、いじめによる不登校をしていた」話をしたのですが、
今回は、「その後、いじめっこたちとはどうなったのか」という後日談をまったりと書いていきますよ。
小学4年生1学期の担任の先生
私の場合、不登校のきっかけになった最初のいじめっこは、小4のときの担任の先生でした。(女性)
ほかの同級生たちには優しいのに、私にだけあからさまに冷たくする、という言動を続けられ、学校に行くのがつらくなって休み始めた私。
母を通して学校と話し合いをしたものの、「知らない」「誤解だ」と言われ解決せず。
結果、その年の2学期から転校を決めたのですが、転校後の自宅に、その先生から手紙が届きました。
転校して間もなくだったのか、小5や小6など、もっと後のことだったのか、時期の記憶はあいまいです。
ただ、「え?いまさら?」と子供心にドン引きしたのは覚えています。
学校から「仕事として」送ったというよりも、自身の判断で「個人として」送った、そんな封筒でした。
母が読んだ後、私に渡されたのですが、内容の記憶が一切ないので、読まずに捨てたか、読んでもしょうがない内容だったか、のどちらかだと思います。
それ以降は音沙汰なしでした。そしてそのまま忘れてました。
転校先でも不登校になって、それどころじゃなかったですし。
転校先の女子の派閥A
小学4年の2学期から通い始めた新しい学校は、1学年1クラスという小さな学校でした。
いままでの同級生の女子たちは、アニメのグッズや、かわいいシールにきゃっきゃしてるような「ザ☆子ども」で、私ももちろんその一人。
ですが、新しい学校の女子たちは、ファッション誌を愛読し、恋バナに花を咲かせるという、がっつり「おませさん」でした。(一部を除く)
すでに学年内での女子の派閥(はばつ)が2つ出来上がっていて、「女子みんな仲良し!」な花畑からやってきた私は、最初の交流をミスってしまい、この2つの派閥からニラまれることに。
1学年1クラスなので逃げ道なし。
そして不登校の第2シーズンが始まるわけです。(つらい)
この派閥とは両方とも高校でバラバラになったので、これ幸いと、すっかり忘れていたのですが、
高校卒業後、派閥の片方のAさんが「大学でいじめにあっている」と風のうわさで聞きました。
それを聞いて、やっぱりスカッとしたし、「因果応報ってちゃんとあるんだなあ」とホッとしました。
が、その数年後、友だちの結婚式に出席した際にそのAさんと再会。同じ「いじめられっ子」経験者になったことで、すでにAさんへの怒りやモヤモヤはなく、求められるままにメールアドレスを交換。
すると式のあとに、「どうしてあのとき、ひげをいじめたのか」という理由と合わせて、とても真面目な謝罪のメールが届いてびっくり。
内容をざっくりと言うと、「当時の女子の力関係的に、ひげをいじめないと自分が独りぼっちになりかねなかった」という理由だったようです。
理不尽といえば理不尽な理由なんだろうけれど、子供にとって仲間外れって死活問題なので、「そっか、自分を守るのに必死だったのかあ。じゃあ仕方ないよなあ」と思ってしまったのでした。
このメールを書くのって、とても勇気がいる作業だったと思うので、「すごすぎる」と感じると同時に、(漫画みたいな展開ですよね…!)
やっぱり本当の理由が聞けてとても嬉しかったです。
そんなわけで、Aさんへのモヤモヤは完全解消!ゼロになりました。
転校先の女子の派閥B
派閥Aさんは、基本的に「一人ボス」という感じで、転校先での私のオアシス(友達)2人をやたら独り占めしようとする立ち位置だったのですが、
派閥Bは、典型的な「群れる女子」「取り巻きを作る女子」「ませてる女子」で、2人のボスとその取り巻きたち、というグループになっていました。
そんな2人ボス、一見仲良しな相棒感をかもしつつ、一方が学校を休んでるときには、もう一方が取り巻きたちと悪口を言っている…というような、薄っぺらい友情っぷり。
こういうのって「群れる女子あるある」なのかもしれませんが、この人たちまだ小学生です…よ…?
派閥Bの1号
片方のボス2号さんが休んでるときに、取り巻きたちと悪口を言っていた、ボス1号さん。
中学3年のとき、私に突然の開き直り現象が起こって毎日元気に登校しはじめて以来、私の中では「知ったこっちゃない人」に認定され、高校が別々になってからは、顔を合わせる機会もなく、さらに「知ったこっちゃない人」になりました。
大人になり、中学の同窓会で1度会ったのですが、会話や挨拶をするような接点もなく終わりました。
特筆するような話も聞かないので、やっぱり「知ったこっちゃない人」です。
派閥Bの2号
中学卒業後、地元のプールに遊びに行って一人まったりしていたら、2号さんにいきなり背中を蹴られました。
こちらも一人。相手も一人。悪意はまったくない笑顔。
どうやら、背中を蹴ってきたのは照れ隠し的な挨拶だったようです。(!)
普通に笑顔で話しかけられ、普通に笑顔で答え、他愛もない世間話をちょっとだけしました。
元同級生同士の、普通の会話。
2号さんのそのさっぱりした雰囲気を見て、「この人は、あの派閥からは一抜けしたのかも」と感じたのでした。
Aさんもですが、いじめてた相手に1対1でいきなり話しかけるって結構勇気がいると思います。
そのときを機に、2号さんのことは「ま、いっかあ!」と思えるようになりました。
とはいえ、Aさんの時のように理由や謝罪があったわけではないので、めちゃくちゃすっきりした!というほどでもなく。
でもモヤモヤはしていない、という感じです。
まとめ:いじめられてるときから不登校で距離を置いておくのって大事だと思う
こうしてみると、いじめっこの4人中3人が、後々こちらに対して何かしらのアクションを起こしてます。
すんなり受け入れられるものから、拒絶するもの、無関心なものまで、いろんな後日談を書いてきたのですが、
4つの後日談に共通するのは、
「自分の中で”終わったこと”として消化できてる」
ということです。
さすがに顔を合わせたら、モヤッとしたり、苦手!と思うかもしれないけれど、「憎しみでドロドロ」とか「怖くてしょうがない」なんてことは、とっくになくなりました。
(じゃあ前はあったんかい!って突っ込まれそうですが、不登校真っ最中の時期はそりゃあドロドロびくびくするやろ!って話ですよね。不登校生のウツっぷりなめんな!)
そしてこの「消化」がうまくできたのは、「転校や中学卒業以来、関わることがなくなり、20年という長い年月がたったから」というだけではなく、
いじめが始まってすぐに不登校になり、直接攻撃される回数を減らしたことが大きいかもしれないなあ、と思っています。
無視されて、にらまれて、ヒソヒソと笑われて、悪口言われて、仲間はずれにされて…
ダメージと記憶が降り積もった分だけ、忘れたり、ゆるしたり、どうでもよくなるまでの時間も長くなるので、
やっぱり不登校って、今と将来の自分の心身を守るための良い防衛方法だと思います。
そんなわけで、良い不登校ライフを!
ほかの不登校エピソードも、またまったりとつづっていきます。