長年なんの疑問も持たず、「書くのが当たり前」だと思っていた年賀状。
でもここ数年、とてもとても億劫で、郵便局の推奨期日までにポストに出せたこともないし、なんなら年が明けてから書き始めたこともある始末。
子供の頃から「書くこと」も「描くこと」も大好きで、年賀状かきなんて「両方できる」最高の楽しみだったのに、なんでこんなに億劫になったのかなあと考えてみると。
漫画家という仕事柄、
「ちゃんとした絵を描かなきゃいけない」
「必ず絵を添えなきゃいけない」
という「義務感」が、プレッシャーになっていたのだと気づきました。
仕事で描く絵なら、その仕事内容によって求められる絵があるのですが、年賀になると完全なる自由です。
ですが、自由なはずなのに、”オリジナルの絵”で、”仕事のジャンルに沿った絵”で、”カラーイラスト”で…といった、
「暗黙の了解」や「ちゃんと描かなきゃ」というプレッシャーを感じて、年々しんどくなっていたのでした。
そこで、思い切って「2016年賀は書かない」と相手に伝えた上でサボってみたところ、とっても心すっきり。
年賀をきっかけにつながる縁ってあるのかもしれないけれど、無理してつながる縁ならいらない。また「年賀かきたい!」と思えたら書こう。
いっそ「年賀を書かない人」になっちゃうのもいいかもしれない。