いままで、家具や食器を買うときは、デザインと色が好みで、必要な機能が揃っていたら「なんでもいい」と思っていました。
「自分で組み立てたから、ネジがちゃんと締まってなかったりガタついたりしてるけど、雑誌で見た中で一番欲しい色に近かったから、充分」
「白くて大きいカップなら、ウェッジウッドじゃなくて、ニトリで充分」
「高価じゃなくていい」
「理想100%の物じゃなくていい」
などなど。
ストライクゾーンが広いのって良いことだと思っていたのですが、
断捨離を進めて持ち物が少なくなるにつれ、ひとつひとつの物への愛着度が、面白いくらいにくっきり分かってきました。
いままで、ちゃんと吟味して納得して買ってたつもりが、
「自分に与えるのはこんなもんでいいや」
って思ってたんだなあ、と。
要望を7、8割満たしてたら、「ん~、ま、これでいっか」と妥協するイメージです。
そして、その妥協に気づけないまま、「ベストなものを手に入れた」と思ってしまっているという。
そりゃあガラクタも溜まるわけです。
そうしていろいろ妥協していた家具は早速処分しました。
処分したからには、それに代わる家具が必要だよな、と思っていたのですが、なくても何も困らないと気づいてびっくり。
「とりあえず」と買ってたカップも処分して、紙コップやペットボトルを代用していたら、洗ったり茶渋を気にする必要がなくなって、めんどうくさがりな自分向きの環境になっています。
手入れが面倒だと思わないような、ものすごく惚れるカップに出会うまで買わないようにしよう。