合唱団指揮者ギャレス・マローンさんを知ったのは、TV番組「奇跡体験!アンビリバボー」の特集でした。
すぐに息が切れ、むせてしまう呼吸器系疾患患者たちで構成された合唱団を指揮し、コンサートを成功させたというもので、その内容やわかりやすい教え方にも感動したのですが、
それに加えて、ギャレスさんの「ハリー・ポッターの世界から出てきたような雰囲気」にもかなり惹かれました。(イギリス出身の方とのことで、さらにハリー・ポッター感が増し増しです)
動画や公式サイトを調べていたら、日本語訳された著書「クラシック音楽のチカラ」があると知って、さっそく購入、読んでみました。
- クラシック入門書と言いつつ専門要素は結構濃いです。
- ギャレスさんがわりと毒舌で、ファン心をくすぐります。
- まとめ:クラシックと聞いて思い出す存在の1人になりました。
- 余談:初めて嗅ぐ独特の香りの本でした。
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クラシック入門書と言いつつ専門要素は結構濃いです。
「”クラシックは眠くなる、つまらない、楽しみ方がわからない”と思って苦手意識を持ってる人が多いよね」とわかってくれた上で、そんなクラシックビギナーの読者に、わかりやすく魅力を伝えてくれようとしている本になっています。
なのですが、どうしてもところどころに専門的な濃い説明が混じっているので、きっちり読破しようとすると大変です。
私はつい難しいところは流し読みしてしまいました。
ギャレスさんがわりと毒舌で、ファン心をくすぐります。
帯の紹介文に、
クラシック音楽入門書であると同時に、マローンの個人的な経歴や思い出も随所で語られ、ファンにとっても必読の書
と書かれているとおり、ギャレスさんのプライベートエピソードもたくさん書かれています。
番組を見たときに感じたギャレスさんの印象は「穏やか、上品、ユーモア」だったのですが、本書のプライベートエピソードを読むと、意外と毒舌でびっくり。
ですがそこに人間味を感じてさらに好きになりました。たしかに「ファンにとっても必読の書」です。
まとめ:クラシックと聞いて思い出す存在の1人になりました。
クラシックにあまり興味がない私。(好きなのはアップテンポな「天国と地獄」とキャッチーな「カノン」くらい)
本書をきっかけに一気にクラシック好きになった!という大きな変化はさすがになかったのですが、クラシックと聞いて思い出す存在の1人になりました。
ちなみに、クラシックと聞いて思い出す存在のもう1人は葉加瀬太郎さんです。
この2人が学生時代の音楽の先生だったら、もっとクラシック好きになっていたのかもしれないなぁ。
余談:初めて嗅ぐ独特の香りの本でした。
内容とはまったく関係ないのですが、この本、初めて嗅ぐ独特の香りの本でした。
鼻にツンとくるような、好みではない香りだったのですが、でもなんか癖になって、確かめるようにまた嗅いでしまう、そんな香りも印象的でした。