みにまるなひげ

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【読書】「肌断食」肌は入れるところでなく出すところ。何もつけない美肌術【メモと感想】

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2016年発行の美容本「肌断食」(ムラキテルミ著)を読みました。(※2012年発行「空腹美肌」の電子書籍版です)

 

肌は入れるところではなく、大事な排泄器官。汗で老廃物や化学物質が排泄される。
(「肌断食」より)

 

肌に何も塗らなければ、肌は自力でキレイになる」ことを知り、実践した著者の肌断食の記録です。

長年美容業界で勤めてきた著者。高級化粧品を使い、エステサロンにも通って、美肌を目指していました。

が、ある朝枕に血がついていたことで転機を迎えます。

皮膚科医の診断は「手入れ過剰」とのこと。処方されたのはたった120円の純石鹸1個。これだけで洗顔して、クリームや乳液を何もつけない「肌断食」を勧められました。

その後肝臓ガンで余命3ヶ月の宣告を受け、イシハラクリニック院長・石原結實(いしはらゆうみ)メソッド(1日1食生活)により13ヶ月で完治。

20以上あった体の不調も無くなり、その上、かつてないレベルの美肌を手に入れた著者。闘病の間、何も化粧品を使っていなかったのに。

健康と同じく、美肌は断食で得られる」。

肌も身体も最悪の状態からスタートした肌断食の変化の過程はとても参考になります。

この本をきっかけに、私も2020年12月から肌断食を始め、変化や効果を実感しています。(詳細は別記事「肌断食1年間の変化」にてまとめています)

11ヶ月経った今でもメモを読み返している1冊です。

参考になった部分の読書メモと感想をまとめました。

基礎化粧品の使用を休むと、劇的に乾燥も炎症もおさまる。

今、日本人女性の4人に3人が乾燥肌だと言われています。そして3人に1人が敏感肌です。

皮膚科の先生がマイクロスコープで乾燥肌の患者さんのお肌を見ると、毛穴が炎症してまっ赤になっているそうです。

そんな方が、基礎化粧品の使用をしばらく休むと、劇的に乾燥も炎症も治まるのだとか…。
(「肌断食」より)

 

毛穴の開きや大人ニキビも「毛穴の便秘」だそうです。

昭和50年くらいまで、日本に乾燥肌は存在していなかった。

明治、大正、昭和50年くらいまで、日本では乾燥肌が存在していなかったそうです。

乾燥肌のはじまりと、洗顔フォーム・ヒアルロン酸・コラーゲンなどの保湿重視の化粧品の出現時期が一致しているのは…単なる偶然でしょうか?

(「肌断食」より)

 

皮膚科医談によると、

「肌は栄養を与えるほど乾く」
「外から水分・油分を与えて過保護にすると、肌は真面目に働かなくなる」

のだとか。

健康な肌の状態は「しっとり」ではなく「さらさら」。

健康な肌は、しっとり肌でなくて、さらさらとした肌です。

気持ちが良くて、ついつい手で触ってしまうようなお肌を目指しませんか?
(「肌断食」より)


言われてみれば、「吸いつくようなしっとり肌」という言葉を聞きはじめたのってここ数年な気がします。

自分の肌の中で一番きれいな部分(二の腕の内側など)も、確かにしっとりではなく「さらさら」です。

石鹸洗顔だけにしてからの著者の肌の変化。

著者が皮膚科医から処方された、たった120円の純石鹸。

「石鹸洗顔後、何も塗らないこと」
「どうしても乾くときは、少量のオリーブオイルを使ってもいい」

との医師の言葉をもとに、肌断食を開始。

石鹸洗顔だけ美容を始めて約1週間、ようやく肌がつっぱったり粉を吹かなくなり始めたころ、白い粉々が肌に散っていたとのこと。それらは毛穴からの排泄物だそう。

 

なるべくつっぱっても耐え、粉が吹いても忍んで…3週間位でさらさらの素肌を手に入れました。
(「肌断食」より)

 

「石鹸洗顔だけ」にしてから約2ヶ月経つと、少量のクリームすらいらない肌になったとのこと。

 

この間、つっぱり感が収まると常に顔がカユイのです。自分の皮脂がカユイ!

余程酸化した油が溜まっていたのでしょう。それがすっかり排毒されたようです。
(「肌断食」より)

 

そして肌断食から3カ月目。

 

口元が白いヒゲが生えたように、粉を吹いていました。

この粉が吹いた状態から、皮膚が垢として落ちないと、基底層では新しい肌を作ろう!としないのだそうです。

クリームやオイルで「粉吹き止め」をしてしまうと、お肌が本体持つ「新陳代謝力」が落ちてしまいます。
(「肌断食」より)

顔の汚れは水だけですべて落ちる。

良質な石鹸だけで、スキンケアが完成してしまうのです。

皮膚科の先生の中には「石鹸さえもいらない」と言われる方もおります。(「肌断食」より)

 

ファンデーションをつけていない場合、顔の上にある汚れはすべて水だけで落ちるのだそうです。(「肌断食」より)

 

なんとなく水を弾いてしまうイメージがある「皮脂」ですが、実際は水溶性なので、水だけで十分落ちるとのこと。

重症な乾燥肌でも2ヶ月足らずで肌力は回復する。

個人差はありますが、早い方で7日間。かなり重症な乾燥肌でも2カ月足らずで、肌力は回復します。(「肌断食」より)

 

著者は両頬から血がにじむほどの状態だったので10年かかったそうです。

といっても、うち9年半はクレンジグオイルから石鹸に変えて、1種類のクリームをたっぷり使っていたそうで、石鹸洗顔だけにしてからは半年とのこと。

肌はさらさらで、シミやシワ、イチゴのような鼻の毛穴も目立たなくなったそうです。

3ヶ月でファンデーションがいらない肌になる。

もし3カ月『肌断食』を続けることができたなら、多くの女性はファンデーションをつけなくても胸を張って外出できるようになるはずです。

ファンデをつけなくても、老け顔になることなく、生き生きした「おめかし肌」の持ち主になれるのです。(「肌断食」より)

 

下地やファンデーションだけでなく、日焼け止めも塗らないとのこと。紫外線対策で最も肌への負担が少ないのは、おしろい(フェイスパウダー)とサングラスなのだとか。(紫外線の強さが目から脳へ伝わると、全身にメラニンを増産して身を守ろうとするため)

アイメイクやリップなどのポイントメイクはOKで、その場合はおしろいも含め、できるだけ石鹸だけで落ちるものを選ぶと良いそうです。

石けん洗顔のやりかた。

・クリーム状に泡立て、優しく洗う。
・こすりすぎない。
・お湯は使わず、水で10回ほどすすぐ。

本書によると、朝の洗顔は水だけ(お湯はNG。ぬるま湯はギリギリOK)で、洗顔後の化粧水や乳液などは一切なしとのこと。

洗顔石けんだけだと乾きすぎて我慢できない場合は少量のオリーブオイルでなだめると良いそうですが、これはあくまで緊急の対処。

いくら天然由来でも、油を長く使いつづけていると、肌が黒ずむ「オイル焼け」を起こすのだそう。

感想:私も肌断食の効果を体感中です。

もともと高価な化粧品やエステなど、美肌に良いとされることをたくさん実践してきた著者の「肌断食」体験談であり、なおかつ頬から血が出るという大変な状態からのビフォーアフターなので、

「何もしないことでどんどん美肌になっていく」過程も劇的です。

たくさんの変化が書かれているおかげで、自分が肌断食を始めてからも、途中の肌の変化に動じることなく、冷静に様子見することができました。

本書を知ったきっかけは、最新の長寿研究をまとめた書籍「ライフスパン 老いなき世界」や、極少食によって大病が完治し108歳まで健康に生きた男の手記「無病法」を読んで、1日1〜2食の少食健康法に興味をもったことでした。

その流れで、同著者ムラキテルミさんの断食による闘病の記録「世にも美しい癌の治し方」を読み、本書にたどりついた次第です。

食の断食の影響と肌断食の影響、両方読んでいるので、その効果や変化の詳細がさらに参考になりました。

大病を乗り越えた強さもあってか、とてもからりとした明るい文章で、大変な内容のはずなのに不思議と楽しく読める点も魅力です。

私もさっそく2020年12月から、日々の口紅とときどきのアイメイク、ときどきの日焼け止めパウダー以外、肌になにもしない肌断食生活をつづけています。

現在までの約11ヶ月の間に、鼻の黒い毛穴がどんどんキレイになり、小鼻周りの赤みや粉吹きがなくなっていき、肌断食の効果を体感中です。

肌に悩みのある方や、日々のスキンケアが手間だと感じている方、スキンケアにかかるお金を他のことに使いたい方にはぜひ一度読んでほしい1冊です。

【肌断食】1年続けた変化の詳細はこちら。

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