みにまるなひげ

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【部屋探し】壁が薄い物件を避けるために最初に注意すべき7つのこと【生活音問題】

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20代で一人暮らしを始めてから2021年までの間に、10件以上の物件に引っ越してきました。

そのうち、3件連続で壁が薄くて隣人の生活音が丸聞こえの物件に当たってしまったことがあります。

そのうち2件は鉄筋コンクリート造マンション。

・隣人が卵を割る「コンコン」音から
・チャックを開け閉めする音、
・雑誌をめくる「パラパラ」音まで丸聞こえでした。

「〇〇な物件だから大丈夫」と過信してはいけないことがいくつもあることを思い知りました。

この記事では、私自身の体験をもとに、「壁が薄い物件を避けるために最初に注意するべき7つのこと」をまとめています。

1.「鉄筋コンクリート造マンションなら大丈夫」はウソ。

一般的に、建物の遮音性は、

木造<鉄骨造<鉄筋コンクリート(RC)造

と言われています。

そのため、生活音が漏れまくる壁が薄い物件を選ばないためには「鉄筋コンクリート造マンションであること」が条件のひとつです。

ただし、鉄筋コンクリート造でも、隣室と接する壁が薄い物件は結構存在します。

私自身、壁が薄かった3件連続の物件のうち、2件は鉄筋コンクリート造マンションでした。

「鉄筋コンクリート造だから大丈夫」というのはあくまで目安。過信するのは禁物です。

2.「築浅の物件なら大丈夫」はウソ。

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▲2018年に住んでいた築6年の鉄筋コンクリート造オートロックマンション。


「古い物件ほど造りが甘くて、新しい物件ほど遮音性もしっかりしてる」

と思っていませんか?

実際は、建物が古いか新しいかは、壁の薄さと関係がありません。

私が住んだ壁の薄い鉄筋コンクリート造マンションは、築6年という新しさでしたが、机に食器を置く音からスリッパで歩く音、包丁で野菜を切るザクザク音まで丸聞こえでした。(ちなみに家賃は相場と同じ〜ちょっと高めの範囲でした)

逆に、過去に2軒ほど住んだことがある築30年近い鉄筋コンクリート造マンションでは、友達同士の家飲みで盛り上がるとか、大声で歌を熱唱されない限り、隣の生活音は聞こえてきませんでした。

といっても、古い鉄筋コンクリート造ならすべて遮音性が高いわけではありません。

2019年に住んでいた築25年の鉄筋コンクリート造マンションは、隣人が鼻をかむ音から、化粧品のフタをパチンと閉める音まで丸聞こえでした。

「築浅の物件だから大丈夫」「築が古いから大丈夫」という根拠はなにもないので、壁が厚いかどうかの判断基準にはなりません。

3.「楽器OKだから大丈夫」はウソ。

▲アップライトピアノ

「楽器OK」の物件には2種類あります。

・遮音性に自信がある壁の厚い物件
・空室ができないように条件を甘くしている物件

私が実際に住んだ「楽器OK」物件は後者でした。

「楽器OK」だったことがある鉄筋コンクリート造マンションを借りてみたところ、レジ袋のガサガサ音までわかるほど隣人の生活音が筒抜け。

その物件の内見時、不動産会社の説明によると、「アップライトピアノを入れていた住人もいましたよ」とのことだったのですが、笑えない冗談です。

「楽器OKだから大丈夫」と言われたら、信じる前に、どっちの意味で「楽器OK」なのか推理してみてください。

4.「全室すぐ埋まる物件だから大丈夫」はウソ。

そんなに生活音が筒抜けのマンションなら、空室が多くてすぐ見分けがつくのでは」と考える方もいるかもしれません。

ですが、過去に私が借りた壁の薄い鉄筋コンクリート造マンションは、どちらもラスト1部屋でした。

そして、その物件を退去した後に賃貸情報を確認したところ、すぐに埋まって「空室なし」になっていました。

その代わり、住んでいる間の退去・入居は激しい印象だったので、

鉄筋コンクリートかつ空室もほぼないので安心して借りる

後悔してすぐに退去する

といった人が多かったのかな、と考えています。

「全室すぐ埋まる物件だから大丈夫」と過信しないようにしてください。

5.「生活音漏れで苦情きたことないから大丈夫」はウソ。

内見のとき、不動産担当者に壁の薄さや生活音の漏れについて確認する方も多いと思います。

私も場合も、過去の物件で壁の薄さに困ったことを伝え、しっかり担当者に確認をしました。

その担当者の対応は、内見中に電話で「生活音の漏れに関する過去の苦情履歴」を調べてくれるほど丁寧でした。

そして、「1件だけ、隣人が複数で集まって大はしゃぎをし、その苦情が残ってます」と教えてくれ、その程度なら、とその物件を契約。

結果、生活音が筒抜けでした。ちなみにそこは「楽器OK」だったことがある物件でもあります。

実際、壁の薄さは苦情を入れたくらいでどうにかしてもらえるものでもなく、料理をしたり雑誌をめくるのは本来騒音でもなんでもない「日常の生活音」です。隣人に「音を一切出さないように生活してほしい」などと言えるわけがありません。

私ももちろん苦情を出すことなく、「黙って早く引っ越す」ことを選びました。

「生活音漏れで苦情きたことないから大丈夫」は壁の厚さとは関係がありません。

6.「線路沿いで遮音性の高い窓ガラスを使っている物件なら大丈夫」はウソ。

「線路沿いで築浅の鉄筋コンクリート造マンションなら、遮音性に気をつけて造られてるのでは」と考えたことはありますか?

私自身、築浅の線路沿い鉄筋コンクリート造マンションに住んだことがあります。

内見時に不動産担当者からも「電車の音を低減するよう、遮音性のある窓ガラスを使っています」と言われ、その場で窓を開けたとき・閉めたときの電車の通過音の差を聴き比べました。

「設備も綺麗で鉄筋コンクリート造、窓ガラスの遮音性にも気をつけているくらいなら、きっと生活音が漏れることもないだろう」。

そう思って契約した結果、引越し初日から筒抜けすぎて絶望しました。

「遮音性の高い窓ガラスを使っている物件だから大丈夫」は、壁の厚さとは関係がありません。

7.「分譲賃貸マンションだから大丈夫」はウソ。

一般的な賃貸マンションが安心できないなら、分譲賃貸マンションならどうでしょうか。

防音室がある賃貸マンションは、物件が東京や大阪など都市部に限られがちですが、分譲賃貸マンションなら選択肢はちょっと増えます。

一生住む「持ち家」前提で作られている分譲マンションの賃貸物件なら、生活音が漏れまくるほど壁が薄いなんてありえないはず。

私もそう思って物件探しをしていた時期もあるのですが、途中で諦めました。

なぜなら、「分譲賃貸マンションなのに隣の生活音がかなり聞こえる」という悩みがネット上にたくさん出てくるからです。

一般的に分譲賃貸はもとから賃貸専用の物件よりも、家賃や共益費などが高めです。

高いお金を払った結果、生活音が筒抜けだった場合、シャレになりません。

「分譲賃貸マンションだから大丈夫」と過信しないようにしましょう

まとめ:賃貸物件のクーリングオフ制度ができてほしい。

以上、「壁が薄い物件を避けるために最初に注意するべき7つのこと」についてお伝えしました。

木造や鉄骨造での生活音漏れは、構造上、ある程度仕方ない部分があります。

ですが、鉄筋コンクリート造マンションなのに木造並みに音漏れする物件が存在するとは、10件以上引越してきた我ながら衝撃でした。

その中でも、壁の薄さについて不動産担当者や店長にあれこれ相談して鉄筋コンクリート造マンションを契約した結果、木造レベルの音漏れだったときには絶望したものです。

入居した日から8日間以内なら契約を白紙にできる賃貸物件のクーリングオフ制度ができれば、壁の薄い物件に当たってしまったとしても、ダメージが小さいうちにすぐに引っ越せるのにな、と何度思ったことか。

私のように半年ごとに引っ越すなんてことにならないよう、後悔しない物件選びの参考になれば幸いです。

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