部屋に植物があると、目も心も癒されます。部屋がおしゃれになって、なんだかモチベーションまで上がります。
そう思って過去に何度か鉢の観葉植物を買ってみたものの、水をやるタイミングがよくわからない。ホコリがたまって、虫がついて、腐って、枯れて。申し訳ない結末を繰り返してきました。
そうした経緯から、観葉植物は持たぬようにして、近年はときどき切り花を楽しむ程度。
いっときの楽しみと割り切って付き合える切り花は、観葉植物よりも気楽に楽しめるので自分向きです。
とはいえ水や茎が汚れやすいので、ほぼ毎日の水換えが大事。それでも、長くもって1〜3週間くらい。世話も買い換えも結構せわしないです。
家好きなインドア人間かつ買い物が減った身としては、その買い替えペースの速さに疲れてきて、部屋に植物がない日が増えがちになっていました。
そんなある日知ったのが、「枝物(えだもの)」という楽しみかたです。
・水を入れた花瓶に挿すだけ
・土なし(虫の心配なし)
・一定期間の付き合い(ずっと世話し続けるプレッシャーなし)
・水が汚れにくい(週1入れ替え程度)
・1枝200円くらいから購入できる
という、鉢の観葉植物と切り花の良いとこどり。
世話がラクで、1枝1〜2ヶ月もつので、のんびり楽しめます。
水かさが減ったら注ぎ足し、汚れてきたら水換えするという、見た目で判断しやすい世話方法なので、私のようなズボラな初心者にもおすすめです。
購入の仕方や用意した花瓶、処分の仕方など、「初心者向けの枝物の始めかた」について、経験を元にまとめました。
花屋さんで1枝200円くらいから購入可
▲私の枝物デビューは馬酔木(アセビ)。1枝500円を2つに切り分けて飾っていました。
枝物は花屋さんで購入できます。
枝物と見せかけて葉物の場合もあるので、見分けが付かなければ店員さんに「枝物ありますか」と聞くとスムーズです。
枝の種類やサイズによって価格もいろいろですが、1枝200円くらいから購入できることが多いです。かなり大きな枝になると、1,000円以上する場合も。
好みのサイズに切り分けてもらえます
▲桜。1枝(330円)をお店で切り分けてもらいました。
そのままだと大きすぎる場合は、購入時に店員さんに伝えることで、気軽に切り分けてもらえます。
自宅にある花瓶のサイズや、飾った時の枝の形をイメージしながら、切って欲しい部分を伝えて切り分けてもらいます。迷ったときは店員さんに相談することも。
徒歩やバスなど、自宅までの交通手段も考慮に入れたサイズで切ってもらうと、持ち帰りもラクになります。
▲大きめに切ってもらった枝。高さ85センチくらいあります。
太い枝の場合、水に浸ける部分に十字の切り込みを入れると、水を吸いやすくなって良いらしいです。
切り込みは、購入時にお店の人に伝えれば入れてもらえます。もちろん剪定バサミを買って自分で切るのもOKです。
花瓶として使っているもの
▲スタンダードプロダクツのウォーターボトル。蓋を外した状態で高さ約24センチ。
枝のサイズや切り分け方にもよりますが、切り花より大きい場合が多いので、花瓶も倒れにくい大きめサイズを用意します。
とはいえ花屋さんやインテリアショップで花瓶として売られているものは数千円〜と、本格的なお値段。
初心者の私は、スタンダードプロダクツでガラス製のウォーターボトル(税込330円)を購入し、花瓶代わりにしています。
小さい枝には、切り花用に花屋さんで購入した花瓶(700円くらい)をそのまま使っています。
捨てるときの分別方法も調べておくと安心
葉っぱや花が枯れ、十分枝ものを楽しんだ後、処分するときの分別や手間なども事前に調べておくと安心です。
少量なら可燃ゴミでOKの場合が多いかと思いますが、地域や枝の長さ、量によって、粗大ゴミ扱いとなる可能性も。
まとめ:引越しの荷造りや輸送の手間がないのもメリット
▲テーブルの上で開花した桜。人混みが苦手なインドア派も、家の中でのんびり花見が楽しめます。
以上、「初心者向けの枝物の始めかた」について、体験をもとにご紹介しました。
私のように妙なところで考えすぎる身にとって、鉢の観葉植物を育てることは、ペットを育てることに似ています。
「水をやりすぎて根腐れしてしまったら」「根に対して鉢が小さすぎたら」といろいろ気になってしまい、命に責任持つ重みを感じてしまいがち。
切り花のように、枯れるまでのいっときの付き合いとなる枝物は、そんな考えすぎなタイプにも、植物との気楽な付き合いを教えてくれます。
また、鉢の観葉植物だと引越しの際の荷造りにや輸送にも気を遣いますが、枝物なら引越し前に手放して、花瓶だけを荷造りすればOKなので、コンパクトに済むのも嬉しいポイント。
「自宅に植物を飾りたいけれど、鉢ものも切り花も世話が大変」という方には、両方の良いとこどりである枝物、おすすめです。