みにまるなひげ

気づけばミニマリストになっていたイラストレーターのブログ。

フリーランスの漫画家が綴る、税理士さんに丸投げの確定申告のすすめ。

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気が付けば今年もまた確定申告の時期がやってきました。

 

漫画家(個人事業主)である私の場合、
デビューしてから3年は自力で白色申告をしていたのですが、
青色申告に切り替えるタイミングで税理士さんに依頼し、
以降6年(2018年で7年)、
ずっと丸投げ状態でお願いしています。

 

フリーランス、特に漫画家の具体的な税理士さん話って、
自分が当時調べたときも今もほとんど見かけないので、
ひとつの例として綴ってみようと思います。

最初は自力かつ手書きで白色申告していました

2008年にデビューしたので、初の確定申告は2009年です。

 

当時はガラケーでPCも持っていないころなので、
携帯で読めるページを懸命に検索して、
漫画家の確定申告について調べていた記憶があります。

 

ルーズリーフに経費分の領収書をテープで貼って、
原稿料や印税の振込明細書と一緒にファイルに綴じていました。
(2014年から白色申告でも帳簿が義務化されたので、
いまではもっとちゃんとした形式が求められるかも)

 

 税務署に確定申告用の用紙をもらいにいき、
一緒についてくる手引きとにらめっこをしながら
自分で計算、手書きで記入、

自分の足で税務署に申告書を提出していました。

複雑になってきたので青色申告を考えはじめる

 書類を書く作業は好きなので苦にならなかったのですが、
仕事が忙しくなり、

 

・時間の余裕がなくなってきた
・年収が増えた
・経費の領収書が増えた

ことから、

 

「そろそろ青色申告に切り替えて専門家にお願いしたほうがいいかも」
と税理士さんへの依頼を検討しはじめます。

整体師さんの紹介で市内の税理士さんを知る

当時通っていた整体師さんも個人事業主。
雑談の中でその方が依頼している税理士さんを教えてもらい、
HPをチェック。連絡してさっそく会ってみることに。

 

その整体師さんの場合は、
自力で帳簿と申告書を書いて、
最後のチェックのみ税理士さんにお願いしているとのこと。

 

せっかくなら帳簿ごと丸投げしたい。

税理士さんに依頼することに

これまでの手作り帳簿を手に、税理士さんの事務所へ。

 

2月11日という、確定申告シーズンど真ん中。
税理士さんに優しくない時期です。 

 

漫画家の確定申告は初めての様子。
人柄がおだやかで丁寧な印象だったのでお願いすることにしました。
女性の税理士さんです。
相性はとても大事だと思います。

 

すでに申告時期に入っている今回は、

 

・月別に分けた前年分の経費の領収書
(ひと月ごとに封筒に入れたのでよい)
・年金、国民健康保険、市民税の領収書
・経費分の通帳(プライベートと混じっていても良い)
・取引先から届いた支払調書(1月頃に届く)

 

を持ってきてくれれば良いとのこと。

 

すべて揃えて税理士さんに預けたのは3月2日の20時でした。
ひどい新規客です。 

はじめて税理士さんに依頼した年の費用

確定申告が完了して4月に還付金が戻り、
2週間後くらいに税理士さんに振り込み。
約14万円でした。

 税理士さんが毎月来訪:月次処理について

 それ以降、月に1度、税理士さんに自宅にきてもらい、
1か月分の経費の領収書や原稿料の振込明細などを渡し、
その場で税理士さんのPCに帳簿がつけられてゆくという
「月次処理」をしてもらっています。

月次処理の目的とメリット

・時間経過で消えてしまうレシートのインク対策
・何に使った経費か忘れないうちに帳簿づけできる
・時々税務署から届く書類についてすぐ相談できる
・確定申告時期になってから焦らなくて済む
確定申告時期に1年分の領収書を渡された税理士さんが絶望しなくて済む

 

税理士さんとしては5番目が月次処理の最大の目的だと思います。

 

ほかにも、
・先月との収益の比較や前年比が確認できる
というのもあるのですが、
自分でも簡単に収支の家計簿をつけていることと、
「赤字か黒字かだけ分かっていればいい」という
ざっくりした人間なので実はあまり聞いていません。

 

普通に生活できていれば良し。 

月次処理のときに見せるもの

・1か月分の経費の領収書
(現金払いしたレシートやクレジットカードの明細書など)
・出版社(取引先)から送られてくる稿料・印税の振込明細書
・経費や税金、年金が引き落とされている通帳
・その他税務署から届いたもの

領収書は手書きのものよりレシートが望ましい

はじめは「○○様」と書かれた、お店の捺印つきの
手書き領収書がベストなのかと思っていたのですが、 

 

「文房具代として」などとざっくり書かれたものよりも
「消しゴム」と品名が印字されたレシートのほうが
具体的でベストとのこと。

 

忘れた頃に税務調査が入ったとしても、
「何に使った代金なのか」
本人、税理士、調査員の全員が一目瞭然で把握できることが大事なようです。
言われてみれば確かに。

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経費とプライベートの品が混ざったレシートは、
経費分がわかりやすいようにラインを引いています。

 

一見なんの商品かが分かりにくい品名の場合は
自分や税理士さんが把握しやすいよう、脇に補足を書いておきます。

プライベートに使ったお金の明細は見せなくていい

税理士さんが見るのはあくまでも「経費分」です。
通帳やクレジットカード明細など、
経費分とプライベート分が混ざっていても問題ないですが、
税理士さんに見せる必要はない部分なので、
プライベート部分を見られたくない場合は
通帳やカードをきっちり分けると安心です。

 

私の場合は通帳もカードも一応分けているけれど、
たまに混ざってます。

月次処理にかかる時間とその間の過ごし方

そのときの領収書の量とお互いの多忙具合によりますが
だいたい2~3時間程度です。

 

作画をフルデジタル化しデータ納品している現在は、
領収書が激減したので30分くらいで処理が終わり、
あとはついつい雑談に花を咲かせて気づけばやっぱり2、3時間です。
(時間の比率がおかしい)

 

税理士さんが作業をしている間は、飲み物を出したあと、
気が散らないようにしばらく別室で仕事をしていたり、読書をしたりしています。

確定申告時期が来たら

 普段通り、
1月の月次処理時に12月分の領収書と、
1月頃に取引先から届く支払調書を渡します。

 

それ以降に遅れて届くものもあるので、
残りの領収書と支払調書が揃い次第、税理士さんに渡します(急ぎの場合はFAX)。

 

これで私の作業は終了です。

 

確定申告書が完成したら、税理士さんの手によって電子申告(e-Tax)されます。

 

2月上旬には支払調書などすべて渡しきって、
遅くても3月頭あたりには確定申告が終わっています。 

 

あとは還付を待つばかり。

確定申告後、綺麗にまとまった帳簿が戻ってくる

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1年分の領収書や帳簿、そして確定申告の控えが
税理士さんの手で綺麗にファイリングされて戻ってきます。

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預けた領収書も1冊にまとめられています。
画像はアナログ作画の頃のものなのでぎっしり分厚い…。
(現在はこれの3分の1くらいです)

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帳簿も細かく丁寧に作られています。
1年分がひとつのBOXにまとまっているので、
管理がしやすくてとても有難いのです。

1年間の税理士費用

毎月約2万円、年間で約25万円です。

 

税理士さんに任せる作業量や
税理士事務所の料金設定等によって個人差があります。

請求書の作成も代行してくれる

原稿料は、会社によって
請求書不要で所定日に振り込んでくれるところと
請求書を送る必要があるところに分かれます。 

 

請求書を送る場合、
原稿を扱い慣れている会社ならば、請求書のフォーマットが用意されていて、
添付の手引きに沿って記入し郵送やデータ添付で送るだけ、と簡単なのですが、
そうでない会社の場合、こちらで用意する必要があります。

 

私も一度、フォーマットごと用意しなければならず
ちんぷんかんぷんだったことがあり、
税理士さんに相談してお任せしました。

 

費用は封筒代と切手代のみの支払いだった記憶が。
毎月毎回となると、変わってくるかと思います。

県外でも対応してくれる

昨年2017年に愛媛県から埼玉県に引っ越しをして、
てっきり税理士さんは新たに埼玉で探す必要があると思っていたのですが、
県外でも対応してもらえるとのこと。
領収書等は郵送することに。

 

メールやデータ添付など、
ネットでやりとりできるようになった近年の環境も大きいと思いますが、
こちらも税理士さんによって対応は変わります。

賃貸契約の際、信用のひとつになる

昨年の引っ越しで部屋探しをしていた際、
フリーランスということで直近の確定申告の控えを求められたのですが、
「税理士の捺印がある申告書ですか」
と2か所の不動産屋さんで訊かれました。 

 

信用度のめやすになるようです。

 

不動産屋都合の勝手な話といえばそうなのですが、
貸す側として安心感があるというのはわかります。

税理士に依頼するデメリット

お金がかかる

たくさん稼げている年は良いですが、
そうでもない年は家計を圧迫する要因のひとつになるので、
自力でやるのが一番安上がりです。

自分で考えなくなる

ずばり今の私です。
すべて任せっぱなしなので、税や申告関係について自分で考えることがなくなり、
用語もやり方も忘れてしまった&無知状態です。 

 

なんでも一人で抱え込むタイプなので、
むしろ何も考えないくらいでちょうどいいような、
ちょっと本でも読んで見直したほうがいいような。

おとなしい人は税理士を変えにくい

人柄であったり、費用であったり、
仕事の丁寧さや確実さであったり、
単純に異性か同性かであったり。

 

ちょっと他の税理士さんに変えたいなと感じた場合、
おとなしい人やコミュニケーションが苦手な人は、
税理士さんを変えたり、依頼をやめたりする際にストレスがかかると思います。

 

その場合は、確定申告時期の仕事量を調整してでも
自力でやるほうが断然気が楽です。

税理士に依頼するメリット

とにかくラク

私が1年を通してやる作業は、
・毎月、経費分の領収書を渡す
・ときどき必要書類に署名捺印する
のみです。

 

すべて丸投げ、渡すだけ。

 

アシスタントさんの給与に関するあれこれや、
税務署から届く書類、請求書、
なんでも相談、お任せしてしまいます。

専門家という安心感

もし税務調査が入った場合に対応もしてくれますし、
専門家が作った帳簿なので安心感があります。 

自分の時間が増える

自分でやる手間やプレッシャーがなくなるので、
「時間をお金で買う」ことの有難みを痛感できるのが
私の中での一番のメリットになっています。 

まとめ

書ける限り、思いつく限りで綴ってみました。
ひとりの税理士さんしか知らないので、
偏った部分やこの限りでない部分もあるはずですが、
ひとつの参考になれば幸いです。 

追記.2018年の確定申告を無事終えました

県外へ引っ越してから、初の確定申告でした。

還付申告なので、1月1日から申告できます。

 

まだ税理士さんに渡しきれていない領収書等を

1月なかばに郵送して、

不明点などはメール上でやりとり。

 

1月末に申告書完成の連絡があり、

2月15日に還付されました。

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