みにまるなひげ

引っ越しの多いミニマリスト漫画家「ひげ羽扇」のブログ。

【ミニマリスト】パソコンを断捨離。iPad Proのみで仕事をしています【在宅フリーランス】

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2008年から在宅フリーランスの漫画家として、2018年からはブロガーとしても生活しています。

以前は「21型のワコムの液晶ペンタブレット」と「17型のノートパソコン」をつなげて漫画原稿を描いていたのですが、2019年に、古さで限界がきたワコムの液タブを処分し、iPad Pro12.9とアップルペンシルで漫画を描くようになりました。

その後、2019年末にはノートパソコンも壊れてしまい、処分。

それ以来、新しいパソコンを買うことなく、2023年現在もiPad Pro(とiPhone)のみで漫画原稿やブログ執筆など、すべての仕事をこなしています。

ノートパソコンが壊れたときは、「はやく新しいパソコン買わなきゃ」と心配でしたが、iPad Proを使い始めて3年以上たった現在、パソコンなしでも全く問題ありません。

今回は、在宅フリーランスのミニマリストが「パソコンを断捨離してiPad Proだけで仕事をした感想と周辺環境、メリット・デメリット」をまとめます。

使用しているiPad Pro12.9とアクセサリーの詳細。

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使用しているのは以下です。

・iPad Pro12.9(第3世代)Wi-Fi/64GB/メモリ4GB
・アップルペンシル(第2世代)
・スマートキーボードフォリオ(第4世代)UK配列
・MS factoryペーパーライク保護フィルム

iPad Pro12.9(第3世代)

iPad Pro12.9(第3世代)/Wi-Fi/64GB/RAMメモリ4GB。

2018年発売のモデルです。

iPad Proで行う作業は、漫画制作、ブログ執筆(HTML編集含む)、YouTubeなど動画鑑賞、PDF閲覧、Kindleで読書、メールといったところです。ゲームは今のところiPadではしていません。

本体容量は最少の64GB。2022年時点で34GBを使っています。

パソコンを使っていたときから、容量を食うデータ(漫画原稿)はOneDrive(100GB、224円/月)やDropbox(無料分)などのクラウドストレージに保存しています。(現在はiCloud無料分5GBも利用)iPad Pro本体の容量は64GBで充分すぎるくらいです。

本体容量を気にしてアプリのアンインストールをしたり写真の削除をしたこともありません。

アップルペンシル(第2世代)

Apple Pencilは第2世代を使っています。

第1世代にはついていない機能、グリップ部分をダブルタップするとツールの切り替えができるタイプです。

以前使っていたワコムのタブレット用ペンにも、グリップ部分にツール切り替え用のボタンがついていて、ずっと愛用していたので、違和感なくアップルペンシルになじむことができました。

ワコムのときと同様に、消しゴムツールを割り当てて使っています。

スマートキーボードフォリオ(第4世代)UK配列

スマートキーボードフォリオは、デザインがすっきりしているUK配列を選びました。今までずっとJIS配列を使っていましたが、UK配列でもすぐ慣れます。

リターンキー(エンターキー)がちょっと遠いので、小指を伸ばすのがやや大変。次に新調するときはリターンキーを打ちやすくするためだけにUS配列を選ぶかも。

MS factory ペーパーライク保護フィルム(iPad Pro12.9 第3/第4/第5世代用)

ワコムの液タブは保護フィルムを貼らずに使っていたのですが、iPad Proだとペン先がツルツルすべりすぎて安定した線が描きづらいので、MS factoryの「ペーパーライク保護フィルム(iPad Pro12.9 第3/第4/第5世代用)」を貼っています。

コピー用紙やケント紙のようなサラサラした触り心地。テカテカまぶしくないアンチグレア仕様です。

作業スペースのビフォーアフター。 

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↑こちらがビフォー。17型のノートパソコンと21型のワコム液タブです。

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↑こちらがアフター。iPad Pro12.9とアップルペンシル、スマートキーボードフォリオです。

テーブルは同じ。作業スペースがかなりスッキリしました!

iPad Proだけで商業漫画も十分描ける。

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▲書籍「敏感すぎるあなたがラクになる方法」の原稿画面。(クリップスタジオペイントEX)


漫画/イラスト制作に使用しているアプリは以下3つ。

・クリップスタジオEX
・アドビPhotoshop
・アドビIllustrator

ビジネス書「差別化戦略で小が大に勝てる」にて、原稿サイズA5、1話最大18ページ、合計80ページのモノクロ漫画原稿を、ネームから仕上げまで、すべてiPad Pro+クリスタEXで描いたのですが、

動作がカクカクしたり描画の遅延もなくスムーズでした。

唯一、レイヤーが複数枚入ったレイヤーファイルごと範囲選択して移動するときに、少し反応が遅れる程度です。

ただ、この遅れはワコム液タブ+ノートパソコン(メモリ16GB)のときにもあったので、「iPad Proで描くことで作画ストレスが増えた」という点はまったくありません。

ブログのhtml編集も問題なくできる。

はてなブログのhtml編集は、iPhone(アプリ版)からだと出来ないのですが、iPad(ブラウザ版)からなら可能です。

物理キーボードを付けなくてもhtml編集は一応できるのですが、物理キーボードを使うようにしたことで、さらにラクに編集できるようになりました。

書類の署名もiPadで完結。

近年は、署名・押印が必要な書類もメール添付(PDF)で送られてくることがほとんどになってきました。

数年前にFAX機能付きの家庭用複合機を処分して以来、こういった書類はコンビニで印刷して、手書きで署名・押印し、コンビニからFAXするか、郵送していました。

iPadを使い始めてからは、取引先が対応してくれるかどうかにもよりますが、仕事の書類に署名・押印を求められた場合でも、PDFにアップルペンシルで手書きサインをすれば、ハンコの押印不要です。

サインし終えたPDFをiPad内やオンラインストレージに保存して、取引先にメール添付で送れば完了です。

外出の手間もなく、すべて自宅で完結。最高です。

iPad Proだけで仕事をするメリット5つ。

1.軽くてコンパクト。

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21型の液タブと17型のノートパソコンをつなげて仕事していた頃と比べると、めちゃくちゃ軽く、コンパクトになりました。


▲未使用時は本立て(ヒノキクラフトの「HC辞書スタンド」)に立てておくことで、テーブルの作業スペースがさらに広がります。


作業スペースが広くなったのもうれしいですが、机やテーブルを買うときに、横幅や奥行きなどサイズを気にしなくていいのがありがたいです。(以前は最低でも横幅90センチは必要でした)

さらには机の耐荷重も気にしなくてよくなったので(以前は液タブとノートパソコンで10キロ超えてました)、作業机やテーブルの選択肢が増えました。

2.ラクに持ち運べる。

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▲左がTOSHIBAの17型dynabook、右がiPad Pro12.9。


以前のノートパソコンは、サイズが大きいだけでなく、約3kgという重さだったので、出先のホテルやカフェに持ち込んで仕事しようなんて思えない不便さでした。(2回ほど宿泊先のホテルに持ち運んだら、重すぎて大変でした…)


▲外出先にiPadを持ち出すときは、ケユカの「N撥水ライトシェルリュックM」を使っています。


▲ケユカ「ライトシェルリュック」の内ポケットに、iPad Pro12.9がちょうどよく収まります。


それに比べてiPad Pro12.9は、スマートキーボードフォリオとアップルペンシルを含めても約1kg。ラクに持ち運べます。充電器がコンパクトな点もお気に入りです。

3.排気音がなくて静か。

今まで使っていたノートパソコンはSSDでなくHDDだったこともあり、排気音がブンブンうなりまくっていました。

それに比べてiPad Proは無音。とても静かで、動画を見るときも快適です。

4.引越すときも安心。

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ラクに持ち運べるiPad Proのおかげで、引越しもラクになりました。

いままでは、ワコムの液タブもノートパソコンも大きくて重かったので、引越しのときは業者さんに運んでもらっていました。

パソコンは自分で毛布に包んでダンボールに梱包し、液タブは業者さんにまかせての梱包です。

業者さんは壊れ物の扱いに慣れてるとはいえ、トラックの中でガタンゴトンと揺られてると思うと、やはりハラハラします。

iPad Proなら、トートバッグやリュックに入れて自分で気軽に持ち運べるので、あずける不安もなく、引越しのときも安心です。

5.ケーブルレスで掃除がラク。

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以前使っていたノートパソコン(2014年製)は、フル充電で3時間くらいしかバッテリーがもちませんでした。

そのため、自宅で作業をするときも、ずっと電源コードを差しっぱなし。ホコリがたまりやすい上に、電源ケーブルが長いので、床やテーブルの上がゴチャついていました。

iPad Proなら、フル充電で10時間以上もつので、安心して電源ケーブルを本体から外しておけます。

外出先で作業するときでも、漫画制作なら6時間目安、ブログ執筆やネットサーフィン、YouTube視聴など8時間程度くらいなら電源ケーブルを持ち運ぶ必要なしです。(*2023年現在も同じくらいの時間もちます)

iPad Proの電源ケーブル自体も細くて小さく、コンパクトなので、ホコリ掃除もしやすく、テーブルの上でもほとんど邪魔になりません。

見た目もすっきりしますし、快適です。

iPad Proだけで仕事をするデメリット2つ。

1.USB-A/BやSDカードを直接挿せない。

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USBーCしか直接挿せないので、USBーA、BやSDカードを使う場合は、変換アダプターなどを追加購入する必要があり、かさばります。

私は今のところiPad Pro純正の充電器以外、挿すことがないので問題なしです。

2.物理キーボードなしだとhtml編集しづらい。

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アップル純正のiPad用物理キーボード「スマートキーボードフォリオ」を買うまでは、画面上に表示されるオンスクリーンキーボードで入力したり、指のアクション(画面上で3本指を開いたり閉じたり)でhtmlのコピペ作業をしていました。

一応入力はできるのですが、ちょっと動作がカクついたりカーソルが変な位置に移動したりと挙動がおかしいことも多く、html編集にもたついていました。

結果、スマートキーボードフォリオを導入。

今後、iPadの進化にともなって、こういった部分は改善していく気もしますが、個人的には物理キーボードはあったほうが仕事が早いです。 

まとめ。

以上、在宅フリーランスのミニマリストによる「パソコンを断捨離してiPad Proだけで仕事をした感想と、メリット・デメリット」をご紹介しました。

その後、マウスにも対応しましたし(操作性はイマイチなので私はマウスなしで使っています)、トラックパッド付きのマジックキーボードも登場しましたし、iPad Proは今後もより便利に進化していくと思われるので、このままパソコンなしで仕事を続けようと思います。

軽くて薄くてシンプルなものが好きな私にとって、唯一かさばっていた仕事道具がかなりコンパクトになったことがとてもうれしいです。

iPad Proだけで商業漫画原稿の制作やブログのhtml編集ができるのかどうか気になっている人の参考になれば幸いです。

 

 

 

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