みにまるなひげ

引っ越しの多いミニマリスト漫画家「ひげ羽扇」のブログ。


【不登校経験談#7】不登校すると将来はどうなる?小中4年間不登校したその後の人生。

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こんにちは。小中学生時代に4年間不登校をしていたひげ羽扇(女性)です。

不登校から20年以上が経ち、現在は30代になっています。

「不登校をしても人生困らないから大丈夫」ということを伝えるべく、まったりと不登校時代の体験を語っていくこのシリーズ。

今回は、「不登校をすると将来はどうなる?4年間不登校をしたその後の人生は?」について書いていきますよ。

4年間も不登校をした原因は?

小学生になってから毎日楽しく学校に通っていたのですが、

小学4年生になったとたん、新しい担任の先生(女性)から、私にだけ冷たく厳しくあたられるようになりました。

クラスのほかの子たちが「次は何をすればいいですか?」と質問するとニコニコと答えるのに、私が同じことを質問すると、にらみながら「自分で考えなさい」と突き放す、といったことが続き、その原因もわからず、こわくて学校に行けなくなりました。

親が学校と話し合ってくれたものの、担任の先生は「身に覚えがない」の一点張りで解決できず、2学期から転校することを決めました。

ですが、新しい学校での女子の派閥と仲良くなることに失敗し、仲間はずれや無視、遠くからにらまれたり、ヒソヒソと悪口を言われるといういじめにあい、転校早々に再び不登校に。

転校した小学校は1学年1クラスだったので、クラス替えすることもできず。

小学校を卒業しても、みんな同じ中学校へ進学する学区だったので、いじめっこと離れることができず、中学2年までの約4年間、ずっと不登校をしていました。

不登校の間、親の対応はどうだった?

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最初は、毎日元気に学校へ行っていた娘が、ふさぎこんで学校へ行けなくなったことにショックを受けているようでした。

いじめを受けていることは、隠さず話して相談はしていたので、学校や担任の先生に相談してくれたりと、不登校の原因を解決しようと動いてくれたりもしました。

ですが周りを変えることはできなかったので、結局は、周りがどうであろうと、私自身が克服できるかどうかだという話に落ち着き、

不登校の間、ゆっくり休ませてくれたり、おこったり、強引に着替えさせて家の外に出してみたり、ケロッとした顔で何も言わずにいてくれたり、と、あの手この手の対応で、私が学校に復帰することを望んでいました。 

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不登校の間、学校の対応はどうだった?

「いじめの事実を隠そうとする」ということは一切なかったように思います。いい先生、いい学校に恵まれていました。

学校を休んだときの電話や家庭訪問はもちろん、「クラスのみんなで話し合う場」を作ってくれた先生もいましたし、いじめっこの親御さんと話し合ってくれた先生もいました。

たまに登校したときは、担任以外の先生たちがさりげなく心配して話しかけてくれたこともあり、どの学校でも親身に対応してくれたと感じています。

ただ、いじめ問題や不登校は、本人と相手との問題なので、先生が間に入ることで解決することはないな、と痛感しています。

先生ができることにも限界があるんだろうな、というのも伝わってきていたので、「先生が解決してくれるかも」という期待は持っていませんでした。

4年間も不登校したことで成績はどうなった?

不登校を始める小4までの成績は良く、不登校を始めてからは家での勉強量は減りがちなので、やはり成績は落ちました。

それでも4年間家にいたら、読書やゲームやテレビを見るだけでは飽きてくるので、学校で配布された問題集などを使って、好きな科目(英語、国語、数学)の自主勉強をするようになっていきました。

ただ、興味のない科目(理科、社会)はほとんど手をつけなかったので、中学時代のテストで英語や国語は80点以上とる中、社会のは9点といった有様でした。(受験勉強である程度持ち直しました)

勉強自体は好きだったので、それも助けになっていると思います。

塾や家庭教師などは一度も利用しませんでした。

不登校から復帰できた?

中学3年生のときに不登校から復帰できました。

長い不登校でほとんど外に出ない生活に飽き飽きしていたのか、ある日突然、引きこもる生活がばからしくなり、開き直ったように登校し始めました。

新たに担任になった先生(男性)が、良い意味で一風変わった自由な先生で、不登校を責めるでもなく、なんとか登校させようとすることもなく、どっしり構えていてくれたことも背中を押してくれたと思います。

その後は体調不良以外で休むこともなく、毎朝先生よりも早く一番に登校し、卒業式まで元気に学校生活を楽しみました。 

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高校に進学はできた?

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中学のころ、欠席日数があまりに多すぎて、通知表に「評定不能」と書かれてしまったこともありましたが、先生に進学したいことを相談して、勉強もしっかりし、無事に高校進学できました。

本人のやる気がある限り、不登校が進学への不利にならないよう、先生たちは助けてくれるんだな、という印象です。 

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不登校生の将来の夢は?

不登校をする前、小学2年生のころから、将来の夢は「漫画家」になることでした。

不登校している間も、家でイラストや漫画を描いたり、必要な画材を買ってもらって漫画雑誌に投稿したりしていました。

年齢も学歴も関係なく自宅でできる職業なので、不登校していても目指せましたし、将来にも不安はありませんでした。

友達はできた?

転校先でクラス全員にいじめられたわけではなかったので、転校してすぐに友達はできました。大人になった今でも友達です。

高校進学してからも大人になってからも、友達は普通にできます。

恋愛はできた?

人とコミュニケーションできなくなったわけではないので、恋愛も普通にできます。

アルバイトはできた?

不登校から復帰したあと、学生時代も高校を卒業してからも、アルバイトは問題なくできました。

イベントスタッフや飲食店、スーパー、家庭教師など、接客を中心に人と会話するバイトを多くやっていました。

心療内科やカウンセラーにはお世話になった?

病院や薬、カウンセラーなどにはお世話になりませんでした。

田舎だったため、近くにそういう場所がなかったことや、お金がかかるから、というのもありましが、なにより、私自身がそういうことを望んでいませんでした。

大人になった今の職業は?

小2からの夢を叶えて漫画家デビューし、2019年現在12年目です。

漫画家になったこともうれしいですが、不登校時代から家で過ごすことが大好きだったので、自宅でひとり自由に仕事ができる職業につけたことも最高にうれしいです。 

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大人になった今、不登校のトラウマや後遺症はある?

女性のグループや学生の群れが今でも苦手です。

通りすがりの人に道を聞いたり、初対面の人に話しかけることはできるので、対人恐怖症ということはなさそうです。

また、自分が悪くない場面でも、「自分が悪いのかも」とつい考えてしまう癖が少し残っています。

不登校をして良かった?悪かった?

不登校をして良かったと思っています。

いじめは事故や災害に巻き込まれることと同じだと考えているので、危険だと感じたらすぐ逃げるというのは、傷を深くしないためにも大事だと思います。

また、みんなと違う道を進んでる意識が強くなるので、将来どう生きていくか、自分の適性は、というのを早い段階から考えることができていた気がします。

好きなことを突き詰めたり、自分のペースで勉強をしたり休憩をしたりと、時間をぜいたくに使えた経験も、今に活きています。

人生は楽しい?

とても楽しいです!

学生時代よりも、大人になってからのほうが住む場所や働き方など自由度がかなり上がるので、大人になった今のほうがさらに楽しいです。

まとめ:不登校しても大丈夫。自分の心身をなによりも大切に。

不登校していた当時は、「学校へ行けるようになるのかな、やっぱり行かないとダメなのかな」と不安になったことが何度もありました。

ですが大人になった今、「不登校をしても人生全然困らなかったな」「むしろいい経験ができたな」と感じています。

なので、安心して不登校をして、自分の心身を大事にしてもらえたら、と思います。

それでは、楽しい不登校ライフを!

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