仕事でパンクしてしまった2015年は、「もっと自分らしく、のびのび楽しく生きたいなあ」とつくづく思って仕事観も人生観もまるっと切り替えた、大転機の年だったのですが。
そんな幸せ方向に目覚めさせてくれた大事なきっかけのひとつが、この本でした。
それまで心身ともにガラクタに囲まれていた環境から、気づけば自然とミニマリストになっていたという、パワフルな一冊です。
究極の断捨離本「新・ガラクタ捨てれば自分が見える」カレン・キングストン著
(2013年当時のリビング。棚の上も机の上も物でいっぱいです。)
(2017年のリビング。断捨離2年目です。かなりすっきりしました。)
いままで、断捨離本を読んで実践したことは何度もあったのですが、気づけばまた散らかっていたし、また沢山買ってしまっていました。
そんな私が、散らかさなくなったし、買おうとしなくなったという、整理整頓の考え方を根本から変えてくれた一冊です。
たくさん本は読んでいても、誰かに薦めずにいられない本は初めて。(本は好みと相性があるので、薦めるのって勇気がいるのです)
「ガラクタ捨てれば自分が見える」
本当に的確なタイトルだな、と思います。
ひとつ、またひとつとガラクタを捨てていくたびに、いままで、自分がどれだけ自分のことを大事にできていなかったか思い知りました。
断捨離したものたちの中で特に印象的だったものを、少しずつ記録してみようと思ったのが、このブログを始めたきっかけでもあります。
ちなみに、タイトルに「新」とついているのは、新たな章を加えた改訂版だからです。
ガラクタを捨てるにつれて運気が上がっていく
タイトルに「風水整理術入門」とあるように、この本は、ガラクタと風水の関係をつづった本でもあります。
まず風水にとって、「ガラクタ」を片付けることがどれほど大切な基本であるかを認識する必要があります。
風水と「ガラクタ」の整理は別々なプロセスではありません。
不要なもののクリアリングはもっとも効果的な風水の方法の一つであり、これを終わらせるまでは風水の効力は最小限に留まると実感しているのです。
もしあなたが今までこのことを知らずに何年も風水を実行してきたのなら、不要なものを片付けた時にどれほど良い変化があるかに驚き、喜ぶことでしょう。
あなたの周り全て、特に住んでいる家と環境は、同時にあなた自身の内面を反映しています。
ですから家を整理することで、あなたの人生にはこれまでと違った可能性が湧いてくるのです。
調和のとれたエネルギーの流れを邪魔していた障害物を取り除くことで、あなたの人生には新たなチャンスがめぐってくる余裕ができてくるのです。
初めてこの本のこの部分を読んだとき、思わず自分が座っている部屋を眺めて、ヒヤッとしました。
「いつか使うだろう」と思って取っておいた物が、ぐちゃぐちゃになってホコリにまみれているのを見て、
「いつかやろう」と思って保留にしていたことが、脳内でぐちゃぐちゃになってモヤのようになっていることに気づきました。
当時の私の部屋は、間違いなく「人生に行き詰った人の部屋」でした。
断捨離を進めてかなり持ち物がすっきりした今は、頭の中や気分もかなりすっきりして、仕事や人間関係など嬉しい出会いも増え、幸せを感じる感度も上がっています。
2018年追記:ガラクタ整理から約3年が経ちました。
過去の断捨離のようにリバウンドすることもなく、すっかりガラクタ整理が習慣づきました。
ガラクタだらけの環境から一転、ミニマリストのようになっているのですが、「減らすことにハマってしまった」のではなくて、
「実は妥協しているもの」
「嫌いなもの」
「もう使ってないもの」
「義理で持っているもの」
「念のため持っているもの」
「勿体ないから保管しているもの」
「持っているのが常識だと思って持っているだけのもの」
「なくても困らないけどなんとなく使っているもの」
などを、正直に正直に、手放していったら、
「自分にとって本当に好きなものや本当に必要なものはめちゃくちゃ少なかった」
と、いまさらながら気づいてしまった結果です。
物のガラクタが減るにしたがって、食のガラクタ整理、心のガラクタ整理…と、外の環境だけでなく、内の環境もクリアになってきています。
いまだに「ガラクタだと気づいていなかった」ガラクタに気づくこともあって、相変わらず「ガラクタ整理はおもしろいなあ」と感じています。