みにまるなひげ

引っ越しの多いミニマリスト漫画家「ひげ羽扇」のブログ。


究極の断捨離本「新・ガラクタ捨てれば自分が見える」。著者カレン・キングストンの名言まとめ。

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▲2015年購入。何度も読み返してるうちに、だいぶボロボロになりました。
 

1998年に出版された風水整理術本「ガラクタ捨てれば自分が見える」。

日本版は2002年に出版され、2013年には約30%加筆された最新版の翻訳「新 ガラクタ捨てれば自分が見える 」が出版されました。

著者のカレン・キングストンさんは、風水、スペース・クリアリング、ガラクタ・クリアリングのコンサルティングを世界中で行っています。

なかでも「ガラクタを整理する」ことに特化した本書は、「掃除が運気をあげる」「風水整理術」などのブームの火付け役となった元祖本です。(当時Amazonで売上1位を記録) 

カレンさんが紹介する風水は、 「西に黄色いものを置くと金運が上がる」といった従来の足し算式の風水ではなく、「ガラクタを手放すと新しい運気が入ってくる」という引き算式である点が特徴です。

人生を滞らせていたエネルギーの流れを改善させ、自宅や職場の両方に良いエネルギー「気」の流れを作る。 そのためには、まず不要なガラクタを手放すことから。

実は、「ガラクタ整理」は最も効果的な風水の方法の一つで、これを終わらせるまでは風水の効力は最小限にとどまるとのこと。

私がこの本でお奨めしているのは、新しい方法ーー身の回りの整理整頓をすることによって、人生の整理整頓を行うということです。

その結果、あなたの人生に新たなエネルギーが入り込んでくるという効果は、絶大なものがあるのです。(21ページ)


子どもの頃から家も頭の中もガラクタだらけだった私は、この本をきっかけに断捨離が習慣づき、気がつけばミニマリストになっていました。

それに合わせて仕事も人生も好転し、第二の人生が始まっています。

今回は、そんなパワフルな本書から、著者カレン・キングストンさんの名言をまとめました。

1.あなたの家=あなたの内面。 

あなたの周り全て、特に住んでいる家と環境は、同時にあなた自身の内面を反映しています。

ですから家を整理することで、あなたの人生にはこれまでと違った可能性が湧いてくるのです。(25ページ)

2.愛用品に囲まれていたら人生は自然に好転する。

あなたが好きなもの、使うもの、愛用しているものはその周りに強い快適なエネルギーを振りまいています。

あなたが目的意識をはっきり持ち、これらのエネルギーを放出するものに囲まれていたら、人生は自然に良い方向へと展開していくでしょう。(29ページ)

 3.部屋のゴチャゴチャ=精神のゴチャゴチャ。

部屋がゴチャゴチャしているのは、あなたの精神もゴチャゴチャしているということ。(31ページ)

4.家の中で半端にしておいたもの=人生の中で半端にしておいたもの。

家の中で半端にしておいたものは、人生の中で半端にしておいたものであり、それによってあなたはどんどんエネルギーを吸い取られていきます。(32ページ)

たとえば、壊れたものの修理、水漏れ、未払いの請求書、かけるべき電話、清算すべき人間関係など。

これら未完成のものを片付けることで、驚くほどバイタリティが湧き出てきます。

5.「ガラクタ」は人に疲労感を与え、無気力にする。

「ガラクタ」の周りで滞ったエネルギーは人に疲労感を与え、無気力にするという影響があります。(34ページ)

6.「ガラクタ」に囲まれると、過去にとらわれる。

保管場所が「ガラクタ」でいっぱいなのは、人生に新しいものが入り込む隙間がないということです。

あなたの心は過去のことにとらわれがちで、昔からの悩みを何度も蒸し返します。

未来よりも過去のことばかり考えて、明日の向上のために人生の責任をとる覚悟をする代わりに、状況を過去の出来事のせいにしがちになります。(36ページ)

 7.「ガラクタ」にとらわれた人は運動不足に陥りやすい。

「ガラクタ」にとらわれた人は運動不足に陥りやすく、便秘がちで、顔色もさえずに目に光がありません。(36ページ)

8.「ガラクタ」を溜め込む人は体型も肥満気味。

家に「ガラクタ」を溜め込む人は往々にして体型も肥満気味であるというのは、私がこれまでの経験で気づいた興味深い事実です。(37ページ)

いらないものを整理した後でどれほど開放感を味わったか、そして同時になぜか体の余分な脂肪も落ちていったという報告の手紙を私はよく受け取ります。(38ページ)

私自身も、ひどい時期は標準体重から10キロ以上太っていました。 

断捨離を始めてからは食生活も自然と変化し、それにともなって体重も自然と減っていきました。現在は、太っていた頃から希望していた標準体重まで戻っています。

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9.世間は、あなたが自分を扱うようにあなたを扱う。

世間の人は、あなたが自分を扱うようにあなたを扱います。

あなたが自分の価値を認めて自分を大切にしていれば、人もあなたを大切にしてくれるでしょう。(38ページ)

逆に、自分を粗末に扱っていると、周りにはあなたを不当に扱う人が集まってきます。

無意識で「それが自分にふさわしい」と思ってしまっているからです。

10.「ガラクタ」を溜め込むあなたを、友人は尊敬してくれない。

「ガラクタ」を溜め込んでいるだけでなく、整理整頓が悪いと、友人たちはたとえあなたが好きでも尊敬の念を抱いてはくれません。(39ページ)

11.うつの人は「ガラクタ」に囲まれている。 

鬱状態になった人で身辺に「ガラクタ」が積み重なっていない人にはまだ会ったことがありません。(43ページ)

 

鬱の多くは、あなたの内なる存在が新しいことをあなたにさせるため、それまでやっていたことをやめさせようとしているためだと私は思っています。(43ページ)


うつの人は低い場所にものを溜め込むことが多いそうです。

せめて床の上に落ちてるものを拾うだけで、少し気分もエネルギーも上向きになると著者は言います。

12.「ガラクタ」を溜め込む人は、旅行の荷物も多い。

あなたが家に「ガラクタ」を溜め込む人ならば、おそらく旅行の荷物も多いでしょう。(44ページ)

 
私自身も、「念のため」と思い、1日分余計に服を持って行ったり、結局使わずに終わるボディクリームや仕事道具など、ムダなものを毎回スーツケースに詰め込んでいました。

今では1、2泊程度なら、荷物はショルダーバッグひとつにおさまります。

13.「ガラクタ」は人生を楽しむ感性を鈍らせる。 

いつも同じ場所でパターンにはまった生活を、毎日毎日繰り返すようになってしまうのです。(44ページ)


模様替えだけでもエネルギーが活性化し、新たなインスピレーションが生活に舞い込むようになるとのこと。

14.ものがあなたの主人ですか?

あなたがものの主人ですか、それとも、ものがあなたの主人ですか?(50ページ)


あなたの所持品すべてはあなたに世話を要求し、ガラクタが増えるほどあなたのエネルギーはどうでも良いことに費やされます。

いらないものを処分すれば、手入れに時間を使う代わりに、本当に大切なことに頭がいく、と著者は言います。

15.「ガラクタ」を片付ける時間はあるはず。

あなたに「ガラクタ」を溜める時間があるのなら(それは誰にとっても簡単なことです)、片付ける時間だってあるはずです。(52ページ)

16.いらないものを持ち続けるのは、不信のメッセージ。

いらないものを後生大事に持っているのは、必要な時に必要なものを与えてくれないだろうと天に向かって不信のメッセージを送るようなもの。

だからいつも将来の心配をして、精神的に不安なわけです。(54ページ)


必要なものは必要な時に手に入る、と思っていれば、ガラクタを処分しても、二度と必要でなくなるか、必要になった時に前よりも質の良いものが不思議と手元に入ってくるとのこと。

17.「ガラクタ」を整理すると、人生の目的がはっきりする。

「ガラクタ」のクリアリングを行うと、人生の目的がはっきりと見えてくるようになります。(69ページ)


同時に、本来の生気がよみがえってきます。

18.あなたの寝室はゴミ溜めになっていませんか?

あなたの寝室は、他に置く場所がないもののゴミ溜めになっていませんか?そうだとすると、あなたは自分を粗末に扱っているのです。(92ページ)


ちなみに以前の私の寝室には、クロスバイク、洗濯かご、ダイエット器具などが押し込まれていました。 

19.あなたには心から気に入っている服を揃えるという義務がある。

あなたには心から気に入っているワードローブを揃えるという、自分に対する義務があるのです。(95ページ)

 
すると、服が詰まったタンスを開けて、着るものがない、と愚痴る必要が二度となくなります。

ちなみに、人は日常生活の80%の間に、持ち服の20%しか着ていないそうです。

その季節に相応しいのに着たいという気分にならなかった服は、すでにお役目が終わっているのです。(96ページ)

20.本当に欲しいもの以外は、二度と買わないと決める。

本当に欲しいもの以外は、二度と買わないと心に決めてください。どのみちそれは80%の山の中に入って、お金の無駄遣いに終わるのです。(95ページ)


「本当に欲しい」と思い込んでガラクタを増やしてしまっていた人も、ガラクタ整理が進むにつれ、「“真の“本当に欲しいもの」の見分けがつくようになってきます。 

21.将来のあなたを象徴するような本だけを残す。

目標は、現在のあなた、そして将来こうなりたいというあなたを象徴するような本だけを残すことです。(111ページ)

 
蔵書はあなたの人生を反映しているとのこと。
 

よく使う資料、そしてあなたが心から好きな本だけを残して、あとは処分してしまいましょう。(111ページ)

 

処分したとたんに、何か新しいことに興味が移って古いもののことは忘れてしまうものなのです。(111ページ)

22.本当に好きで、良い思い出しかないものだけをとっておく。

あなたが本当に好きで、良い思い出しかないものだけをとっておいてください。(114ページ)

 

過去に固執する代わりに、新しい幸せな体験が人生に入ってくるよう、ドアを開放してください。(114ページ)

23.机の上=頭の中。

机の上が整理されているのは、頭の中が整理されていること。整理された頭には、ビジョンと展望が開けます。(117ページ)


あなたが書類に埋もれていたら、人生になかなか進歩が訪れないでしょう、と著者。

多すぎる覚え書きは、エネルギーを放散させます。(118ページ)

24.気に入らないもらいものはあなたのエネルギーを浪費させる。

気に入らなかった貰い物には、居心地の悪い、葛藤する気持ちのエネルギーが充満していて、あなた自身のエネルギーを浪費させます。そして家のエネルギーそのものも、陰鬱なものにしてしまうのです。(123ページ)

 

恐怖心と義務感から保管しているのなら、あなたは自分のパワーを浪費しています。部屋に入ってそれを目にするたびに、あなたのエネルギーレベルががくんと落ちるのです。(124ページ)

 
「見なければ済む」という考えは捨ててください、と著者は言います。

潜在意識は、それがしまってあることをちゃんと覚えているとのこと。

品物を保管しなくても、大切なのはもらったことを感謝する気持ちだと考え、手放すことをおすすめしています。

 

あなたが何かを人にあげる時、そのものに愛情をたくさん込めて、同時に執着心を捨てましょう。(124ページ)

 
受け取った人がそれをどのように処理するかは当人に任せましょう、とのこと。

相手にとってのベストが、すぐリサイクルしたり、捨てたり、誰かにあげることだとしても気にしないことが大切です。

25.自分に当座しのぎのものを与えないこと。

自分に当座しのぎのものを与えてはいけません。あなた自身に最高のものを与えていると、他の分野でも最高のものが呼び寄せられてくるようになるのです。(126ページ)

 
経済的に、手持ちのもので間に合わせなければならないなら、それらをできるだけ大切にして感謝の気持ちを持ちましょう。そして将来、さらに意欲が湧く品と取り替える収入を得るのだと自分に言い聞かせて、と著者。

26.家を大切にしている=自分自身を大切にしている。

あなたが家を大切にしてきちんと管理することは、自分自身を大切にしていることになるのです。(127ページ)

 
家のものを修理したり改善したりするのは自分への投資です。

修理するほどの価値がないと思うものは、さっさと捨てるか、直してでも使ってくれる人にあげてしまいましょう。

27.役に立たない家具は、あなたの人生に障害をもたらす。

家の中にある、役に立たない家具はどれもあなたの人生に障害をもたらすのです。(132ページ)


空間に余裕を持たせることで、人生に新たな可能性が花開いてきます。

28.良くない思い出がある物は、エネルギーを滞らせる。

あなたの家に、良くない思い出を思い起こさせる品物があるとすれば、たとえそれがまだ使えるものであっても、家のエネルギーを滞らせ、あなたの精神を曇らせています。(142ページ)

 

おたくの家具のうち50%が思い出したくない過去を思い起こさせるのなら、あなたのエネルギーの50%は今現在ではなく過去に向けられています。(144ページ)

 
そのままにしておくと、進歩はかなり鈍いペースになるでしょう。

29.明日引っ越すことになったら。

明日引っ越すことになったら、処分するゴミは一袋や二袋ではすまないのだから、今その整理をやってしまおうと自分に言い聞かせることです。(153ページ)

30.「ガラクタ」整理は、心労やストレスを癒す。

ストレスが溜まっているのならーー「ガラクタ」をきれいにすることは、心配、ストレス、心労に対する最高のセラピーです。(157ページ)

 31.「ガラクタ」を片付けると、別人に生まれ変わる。

「ガラクタ」を片付け終わったら、あなたは別人に生まれ変わっています。(160ページ)

 32.人生の明るい変化は、「ガラクタ」整理の速度と内容に比例する。

あなたの人生の明るい変化は、あなたの「ガラクタ」クリアリングの速度と内容に比例することを忘れてはいけません。(162ページ)

33.家にあるものはすべて、そこにある理由がなくてはならない。

あなたの家の中にあるものは全て、そこにある理由がなくてはならない、と決めてください。(164ページ)

34.「ガラクタ」を見分ける3つの質問。

1  これを見たり思い出したりしたら、元気が出る?
2  心からこれが好き?
3  本当に使っている?
 
この3つの質問にイエスと答えられないのなら、その品はあなたの家で何をしているのでしょう?(164ページ)

35.体は「ガラクタ」かどうかわかっている。

あなたの脳は、それをとっておくための言い訳をあれこれ考えるかもしれません。でも体は真実をわかっていて、決して嘘はつかないのです。(165ページ)

36.実行するよりも、グズグズしているほうがくたびれる。

そしてあなたは、決心して腕まくりし、実行するよりも、グズグズしていることのほうがよほどくたびれるということに、気がつくのです。 (190ページ)

37.買う前に、「ガラクタ」を増やそうとしていないか考える。

買う前によく考える。どこにしまうのか、何に使うのか、買う前によく考えてみること。

はっきりした答えが出なければ、あなたは「ガラクタ」を増やそうとしているのです。(198ページ)

38.あなたの人生にふさわしくないものはどれ?

あなたの今現在の人生、あるいはこうなってほしいと思う人生に相応しくないものは、どれでしょう?(202ページ)

39.引越し業者にお金を払う価値がない物を処分する。

あなたが引っ越し業者にお金を払って運んでもらう価値がないと感じるものは、処分してください。(205ページ)


引越しの多い私は、この言葉のおかげで、さらにガラクタの見分けがつきやすくなりました。

引越し時に出るゴミもかなり少なくなり、荷造りがかなりラクになっています。

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40. 「満足していること」に心を向ける。

「こうなったらどうしよう」ではなく、「こうなったら嬉しい」ということに集中するようにしましょう。そして今の生活で満足していることに心を向けると、さらに素晴らしいことを呼び込むのです。(230ページ) 

41.「ガラクタ」を処分すると、今を生きることができるようになる。

あなたがもう使わないもの、好きではなくなったものを処分すると、それに執着していた魂の一部が自分のところに戻ってくるのです。

これを実行することにより、あなたは現在を生きることができるようになります。(247ページ)

まとめ。

 ーーー完璧を目指す必要などないことを、忘れないでください。

ただあなたの空間を詰まらせている「ガラクタ」をきれいにして、人生を整理すれば良いのです。(172ページ)

  
ちなみに、カレンさんも元は溜め込み型で、空き箱が好きだそうです。

ガラクタのクリアリングは神経質で完璧主義になることではない、と言ってくれています。

私自身も、たまたま持ち物のほとんどがガラクタだったので、手放した結果ミニマリスト状態になっただけだったりします。 

「いままで何度も断捨離に挑戦したけれど、いつの間にかリバウンドしていた」という人に読んでほしい一冊です。

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