みにまるなひげ

引っ越しの多いミニマリスト漫画家「ひげ羽扇」のブログ。


【読書メモと感想】世界3大投資家の一人、ジム・ロジャーズが予測する「お金の流れで読む日本と世界の未来」。

f:id:higeusen:20191223200111j:plain

ジム・ロジャーズ著のビジネス書「お金の流れで読む日本と世界の未来」(PHP新書/2019年発行)を読みました。

ジム・ロジャーズは、ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並ぶ世界3大投資家のひとりです。

本書では、世界のお金の流れを見つめ続け、同時に親日家でもあるロジャーズ氏が、AIフィンテックキャッシュレスなど、今後のお金の変化やそれにともなう雇用の変化の話を中心に、日本と世界の未来について語っています。

ここ数年、「銀行の未来」と「キャッシュレス」に興味津々な私。文章の読みやすさも相まって、一気に読んでしまいました。

印象に残った部分のメモと感想をまとめていきます。

いま存在している銀行は消える。

金融業界でも、AIは人間より優秀だと言われており、すでに人員カットが進んでいる。

たたえばゴールドマン・サックス。

2000年、ニューヨーク本社の現物株式取引部門に配属されていたトレーダーは600人だったのが、2017年にはわずか2人に減ってしまった。

 

AIやブロックチェーン技術により、いま存在している銀行は消えるだろう。

銀行という存在は残るかもしれないが、いま銀行が果たしている機能はすべてインターネットに移行する。

極端なことを言えば、日本にある銀行の店舗はいずれ老人ホームになるかもしれない。

新しいテクノロジーについていけない老人たちだけがリアル店舗を訪れるということだ。同じことが世界中で起きる。 

確かに私自身、リアル店舗を持たないネット銀行のほうが、コンビニATM手数料や振込手数料が安い場合が多く、紙の通帳を持つ必要がない身軽さもあって、リアル店舗を利用することがほとんどなくなってきています。

通貨がなくなる未来。

私の娘たちはそれぞれ2003年と2008年に生まれたが、彼女たちが大人になってから銀行へ足を運ぶことはもうないだろう。

彼女らの子どもたちは、もっとそうだ。銀行どころか郵便局にも医者にも行くことがないだろう。

通貨もなくなる。将来、金銭のやり取りはすべてコンピュータを介して行われるようになるため、通貨はいらなくなる。

日本と世界のキャッシュレス決済利用率。 

世界の中でも、特に韓国や中国、北欧のスカンジナビア諸島ではキャッシュレス化が著しく進んでいる。

韓国の商取引のうち、実に89%は現金を使わないキャッシュレス決済によって行われている。中国は60%、スウェーデンは約49%。日本はまだ20%に満たない。

(中略)2017年6月時点で、中国都市部におけるモバイル決済の利用率は、実に98.3%。現金を使うのは、もはや外国人観光客くらいなのである。

 中国では「現金お断り」のお店も出てきているそうなので驚きです。

日本も、この数か月のペイペイの普及で個人店などの小さいお店でもキャッシュレス決済ができるようになってきているので、20%はすでに超えていそうな気もします。

ブロックチェーンにより、多くの銀行が駆逐される。

これから投資をするなら、ビットコインよりもブロックチェーン関連銘柄の方が望ましいだろう。
ブロックチェーンは仮想通貨とはまったく異なる新技術で、前途有望だ。社会に大変革をもたらすことになる。

ブロックチェーンがまず導入されるのは、金融業界だろう。多くの銀行が駆逐される。もちろん多くの銀行業務関連の仕事も、消えてなくなる。

フィンテックによる世界初の銀行ITF。 

最近では、フィンテックによる世界初の銀行、「ITF」が香港に本店を構える見通しだ。

【感想】 難しいことはわからなくてもワクワクします。

正直、ビットコインとブロックチェーンの違いがわかっていなかったりする私ですが、現金を持つ機会やリアル店舗へ出向く機会が年々なくなってきていることは感じています。

ネットの便利さにすっかり慣れている世代としては、お金も含め、役所関係の手続きや選挙も、はやくネットで完結できるようになればいいな、と期待してしまうところです。

インターネットやAIの進化に対して、憂う人と楽しめる人とに分かれるかと思いますが、私は後者なので、本書を通して知らなかった進化を知ることができ、ワクワクしました。

関連記事はこちら。

www.higeusen.com

www.higeusen.com

www.higeusen.com

www.higeusen.com

www.higeusen.com