2015年発行の美容本「化粧品に頼らない素肌美人のつくりかた」(山口麻子 著/主婦と生活社)を読みました。
白金ビューティフルエイジングクリニックの院長である著者は、10年以上ファンデもマスカラもアイブロウも化粧水やクリームなどの基礎化粧品も使ってない美容皮膚科医です。
・朝はお湯で顔を洗うだけ。
・夜は浴槽につかって汚れを落とすだけ。
・シャンプーや石鹸とも無縁。
何もつけずに肌を美しくする肌断食を実践しています。
そのきっかけは、「基礎化粧品やファンデ、シャンプーやトリートメントが肌や髪、頭皮の健康をそこなう」と知ったこと。それ以来、
「化学物質を使わずにどこまで魅力的でいられるか」
が私のライフワークとなりました。
肌に何もつけない生活は、本当に快適です。気分まですがすがしくしてくれます。(「化粧品に頼らない素肌美人のつくりかた」より)
本書では、
・著者が実践している肌断食の詳細
がまとめられています。
私自身も、去年2020年12月にこの本を読んでから、さっそく湯シャンを始めました。もうすぐ1年が経ちますが、髪の毛の調子も良く、なによりラクなので今後も継続を決めています。
参考にしている部分のメモと感想をまとめました。
»「肌断食」を実践した記録については、別記事「【肌断食】スキンケア全部やめてみた。1ヶ月ごとの変化まとめ【1年経過レビュー】」にてまとめています。
»「湯シャン」については、別記事「女性が1年間「湯シャン」を続けてみた。1ヶ月ごとの変化まとめ【レビュー】」にてまとめています。
- 「化粧品に頼らない素肌美人のつくりかた」目次より。
- 「お湯だけ洗顔」のポイント。
- メイクを落とすための石けん洗顔のポイント。
- ウロコ状の皮膚や毛穴の白いブツブツが出たら。
- 口紅はワセリンを塗ってから。
- 湯シャンについて。
- ドライヤーはしなくても良い。
- 手とかかとの乾燥にはワセリンを。
- 感想。
- 【肌断食】1年継続した変化の詳細はこちら。
- 【湯シャン】1年継続した変化の詳細はこちら。
- 関連記事はこちら。
「化粧品に頼らない素肌美人のつくりかた」目次より。
1.ファンデーションを塗らない
2.クレンジング剤を使わない
3.化粧水もクリームも塗らない
4.シンプルなポイントメイクを楽しむ
5.日焼け止めはなるべく使わない
6.髪はお湯だけで洗う
7.ボディクリーム、ローションを塗らない
8.シワ、たるみは笑顔で防ぐ
9.糖質よりタンパク質をとる
10.本質を見極める知性をもつ
「お湯だけ洗顔」のポイント。
体温より低い温度のお湯を使うこと。37度以下がめやすで、より理想的なのは33度以下といわれています。
体温より高い温度のお湯は乾燥をまねくので注意しましょう。とくに42度以上のお湯は厳禁!肌の保湿成分が流れ出て、ひどい乾燥肌になります。(「化粧品に頼らない素肌美人のつくりかた」より)
手にお湯をためて3、4回洗い流すだけでOKとのこと。
著者の場合は、湯シャンの時顔にもお湯が流れるので、それが洗顔代わりだそうです。
メイクを落とすための石けん洗顔のポイント。
▲私もシャボン玉石けん粉末タイプを使っています。
著者のクリニックで使ってるのは「シャボン玉石けん粉末タイプ」。これでメイクを落とせるのだそう。
・泡立てて、
・10〜20秒顔をやさしく撫で、
・ぬるま湯で流す。
・計1分以内。
ウロコ状の皮膚や毛穴の白いブツブツが出たら。
・「うろこのように皮膚がめくれている」
・「白いブツブツが毛穴から出ている」
肌断食中に出てくる場合がある、これらの症状の原因は、
・長年にわたる過剰なスキンケアと、
・誤った肌断食による洗顔不足
によるもの。不要な角質細胞が垢のようにこびりついた状態なのだそうです。私自身も、肌断食中に両症状を経験しています。
こうした症状が出ている場合の対処法は以下。
・1日1回は純石鹸で洗顔。
・洗顔時間は1分以内。
口紅はワセリンを塗ってから。
著者はファンデもアイメイクもすべてやめており、人前に出る時は口紅だけを塗るとのこと。
口紅も化粧品と一緒で肌に良くはないので、毎日は塗らず、塗るときはワセリンを塗ってからつけるのがポイントだそうです。
湯シャンについて。
著者は5年以上シャンプーをほとんど使っておらず、お湯だけで流す「湯シャン」を実践しています。
「ベタついたり、におったりしないのか」という疑問について、著者の回答は以下。
髪がベタつくのは、シャンプーの刺激で皮脂が過剰に増えているからなのです。
シャンプーの使用をやめれば、過剰な皮脂は必ず落ち着いてきます。(「化粧品に頼らない素肌美人のつくりかた」より)
・湯シャンによる髪の変化を感じ始めるのは4カ月から半年後。
・シャンプーを使ってた頃よりべたつかなくなる。
・皮脂の酸化によるにおいも、同時に気にならなくなる。
・獣毛ブラシで100回以上ブラッシングして汚れをできるだけ落としてから洗髪
著者おすすめの獣毛ブラシは、「メイソンピアソン」というブランドのイギリス製のヘアブラシ。イノシシの毛でできたもので、毛が柔らかいので髪が痛まないのだそう。
調べてみると、「ブラシ界のロールスロイス」と評されるブラシで、最高級のイノシシ毛を使っているのだとか。お値段も結構します。(2021年12月時点でAmazonでは見当たらず。楽天とヤフーショッピングでは見かけました)
表紙の写真の著者は長めのショートボブですが、セミロング以上の女性の湯シャンのポイントについて、以下のように語っています。
・湯船に浸して洗ったほうが汚れがよく落ちる。
・指の腹で頭皮をやさしくマッサージしながら1〜2分洗い、
・さらにシャワーで1〜2分洗い流す。
著者の場合、湯シャン開始から4カ月で、指で触っても全くベタつかず、髪もさらさらに変化。シャンプーしたいと思うことも全くなくなったとのこと。
梅雨から夏にかけては多少ベタつき、冬は少しゴワゴワに。秋のコンディションが一番なのだそうです。
ドライヤーはしなくても良い。
著者は「ドライヤーを使わない」と語っています。
「ドライヤーで乾かさないと、頭皮に雑菌が繁殖してにおう」という人もいますが、医学的にはそのような事実はありません。(「化粧品に頼らない素肌美人のつくりかた」より)
手とかかとの乾燥にはワセリンを。
かかとのガサガサは、ワセリンを塗って靴下を履くと良いそうです。布団に入る前に靴下を脱げば血行の妨げにならないとのこと。
手の乾燥にもワセリンでのケアをすすめています。
著者おすすめのワセリンは「サンホワイトP-1」。
・使用量の目安は小豆2分の1個分。
・両手のひらでよく伸ばし、乾燥部分に押し付ける。
感想。
本書「化粧品に頼らない素肌美人のつくりかた」は、私が「湯シャン」を知ったきっかけの1冊であり、
肌に何もつけない「肌断食」というものを知ったきっかけの本「肌断食」(ムラキテルミ著)と合わせて、今でも手元のメモを読み返して参考にしています。
自分の肌(特に顔)と髪の毛にとって、この2冊との出会いはとても良いターニングポイントになりました。
私が肌断食と湯シャンを始めてから、今月2021年12月で1年が経ちます。どちらも効果を実感しているので、今後も継続を決定。
先月2021年11月からは、縮毛矯正断ちに挑戦しはじめました。
大量毛・剛毛・くせ毛の自分が、地毛のみ、かつヘアアイロンなしでもショートボブでやっていけるのか経過観察していきます。
現時点ではまだ顔の横部分に縮毛矯正が残っているので、地毛のみになるまで半年くらいはかかりそうです。
肌断食について美容皮膚科医の視点から語られているのも本書が参考になる大きなポイントのひとつですが、
本書で触れられている著者の生活面、
・無駄が嫌い。
・持ち物はごくわずかで、
・マグカップも茶碗も1個ずつ。
・洋服屋バッグは上質なものを数点だけもち、長年にわたって丁寧に使う。
といった、シンプルな価値観に共感できるのも、個人的に本書を参考にするポイントです。